サステナ経営検定1級一次試験 試験対策について
「サステナ経営検定1級一次試験」は毎年10月第3週日曜日の午前中にオンライン(120分)で実施する小論文テスト(1000文字)です。
直近3回分の一次試験問題は下記の通りです。ご覧になればお分かりになる通り、1級一次試験は時事問題の要素が年々、色濃くなっています。第4回試験では「反ESG」という、学術的にもまだ答えが出ていない事象について問いました。
1級試験を受ける皆さんにお勧めしたいのは、まずESGやSDGsなどサステナビリティ領域における最新のファクトを押さえて頂くことです。具体的には、日本経済新聞や、オルタナ本誌、オルタナオンラインなどの記事を読んで頂ければ基本的なファクトは押さえられるはずです。それとともに、なぜそのような現象に至ったのかという「底流」や背景を常に考えることをお勧めします。サステナ領域は変化が激しく、その時々の表層的なファクトだけ押さえていても理解が浅くなってしまう傾向があります。サステナ経営検定1級一次試験では、深層を読み解く理解力を求めます。
▶第4回サステナ経営検定1級一次次試験問題(2023年10月実施)
近年、ESG投資は世界規模で拡大してきた一方で、米国などでは「反ESG」と呼ばれる動きも顕在化しています。2023年9月22日付けブルームバーグ記事(日本語版)によると、2023年に米国で閉鎖されたサステナブル(ESG)ファンド数は過去3年の合計を上回り、これまでESG投資を牽引してきた米ブラックロックも一部のサステナブル債券ファンドを閉鎖する意向を規制当局に通知しました。このほか、企業のサステナブルな取り組みには「グリーンウォッシュ」的なものがあるとして、捜査や訴訟の対象になる事例が増えています。このような動きを日本企業としてどう捉えるか、自社はどう対応していくかを記述して下さい。もし、あなたがどの企業・組織にも属していない場合には、「一般論」として書いてください。
▶第3回サステナ経営検定1級一次試験問題(2022年10月実施)
いま世界は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う天然ガスなどのエネルギー危機、ますます苛烈になる風水害や熱波・干ばつなどの気候危機、先進国や途上国を問わない所得格差の拡大、組織の内外で起きる人権課題など、国や社会レベルだけでなく、それぞれの企業・組織にとっても様々なリスクが顕在化しています。あなたの企業・組織が直面している「サステナビリティ領域のリスク」を一つ挙げ、「サステナビリティ経営」の観点から、それにどう取り組むべきか記述して下さい。上記に挙げた以外のリスクでも構いません。もし、あなたがどの企業・組織にも属していない場合には、「一般論」として書いてください。
▶第2回サステナ経営検定1級一次試験問題(2021年10月実施)
いま世界は、急速に進む気候変動に対応すべく、さまざまな議論やルールづくりが進んでいます。2021年10月31日から英グラスゴーで開かれた「COP26」(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)でも、多くの論点において議論が繰り広げられました。
今後、日本政府が「2050年カーボンネットゼロ」を達成するためには、個々の企業だけでなく、政府の政策も問われます。日本政府がどんな仕組みを作れば、企業は「脱炭素/カーボンニュートラル」を達成しやすくなるのか、あなたの考えや提案を書いて下さい。
所属する企業・組織名を書く必要はありませんが、業種によって固有の事情を有するのであれば、どんな業種かを明示して下さい。もし、あなたがどの企業や組織に所属していない場合には、「一般論」として書いて下さい。
(文責:オルタナ編集長・森 摂)